鬼の記憶 2013/11/04

おはようございます!

延々と鼻水と喘息が出続けて、花粉症なのか酵素接種の好転反応なのか、良いのか悪いのか
何とも判断できない秋雨の朝、あなたはいかがお過ごしでしょうか?

やすひさはお察しの通りです。

今日は母の17回忌です。
ブラックスーツを久しぶりに着ますが、大学で卒論を書いている時に母を亡くしてから
もうそんなに経っているんだと、景情一致しております。


やすひさの母親は、やすひさが幼少期の頃は鬼のように恐ろしくて、鬼かと思っていました。

予防接種を受けに母親と体育館?だか病院だったか?に行く道程で、
ビビッて泣いているてっぺい少年にさらに唸り飛ばします。

「てぇっつ!!!泣くんじゃなぁい!」

1キロ四方には届く轟音で、注射にビビッて泣いているてっぺい少年は、その怒号にさらなる恐怖を感じつつも、
これ以上泣いたらさらなる恐喝が襲ってくると、涙を堪えます。

涙を堪えても嗚咽が漏れだし、それが聞こえたらまた例の轟音がと思うと、必死で息を殺し、ますが止まりません。
「ア」と言いながら強引に口を閉じると「ウ」になると思うんですが、それを喉の奥から嗚咽が漏れ出すと
濁って「ヴ」になり、さらに次の嗚咽が重なりながらも我慢し続けると最後には「グ」になります。

「ググ、ググ」

と、てっぺい少年は謎の音「グ」を発しながら予防接種会場へ歩を進めていきました。


すこし大きくなると、てっぺい少年はかなり合理的に考える少年になっていきます。

小学校に進学したてっぺい少年は、小学校は私服であったので、これまた合理的に考え、
朝起きて朝ごはんを食べ学校へ行く準備をし、外へ出ます。

もちろん服装はパジャマです。パジャマで行ってみよう思いました。
何故なら小学校へはどんな服装で行ってもいいのですから、一回の着替えを短縮して
もっとも動きやすい恰好で小学校へ向かいました。

後ろから母の怒号が聞こえてきましたが、何故それが聞こえてきたのかは
その時点のてっぺい少年にはわかりません。


ある結構な雨が降っている日、風邪をひいて学校を休みました。
熱が38度近くまで上がっていたので、お休みとなりました。
てっぺい少年はなんとなく嬉しく、なんだかウキウキしていました。

雨が降っている時に雨にぬれると風邪をひくから傘をさしなさいといつも注意されていたてっぺい少年。

そしてその日は結構な雨の日。

これだ!

と思ったてっぺい少年は雨の中、傘も差さずにパジャマで外に飛び出しました。

皆が傘をさして並んで登校している脇を、傘も差さずにパジャマをずぶぬれにしながら
スキップなんかしちゃったりしているてっぺい少年。

同級生の友達はすぐに「風邪ひくよ?」と言います。

てっぺい少年はキョトンとしながら言いました。

「もうひいてるから大丈夫!」

後ろから母の怒号が聞こえてきましたが、何故それが聞こえてきたのかはその時点のてっぺい少年にはわかりません。


母はガンが全身に転移して、気づいた時には手の施しようがありませんでした。
当時大学生のやすひさはそれを受け入れることができず、母が死ぬということを受け入れられずに、
逃げまくってたあの頃から16年も経ったんだと思うと、母とのことを色々思い出し書いてみました。

生前の母からもらった愛で、今のやすひさがあるなぁとひしひしと感じます。

いつもの墓参りとは別に、改めて墓前で感謝を伝えようと思います。





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