こちら参謀本部です【孫子・地 その3】 2013/11/06

一般社団法人 平和戦略会議 参謀長の小川景久です。



参院議員の山本太郎氏が、園遊会で天皇陛下に直接手紙を渡したことが話題になっていますね。

いや、問題になっていると言った方が適切かな。

うちにはテレビがありませんので、情報収集はもっぱらネットが中心ですが、

これを見る限りえらい叩かれようですね。

この行動のどこがどう問題なのかは各メディアや評論家におまかせしますが、

僕自身にとっては少なくとも勉強になることがありました。

・請願法というのがあり、天皇に対する請願はまず内閣に請願書を提出しなければならない

この点については今回初めて知ったことでした。

そもそもの話として天皇陛下には直談判はできないらしいんですね。

また「天皇は政治的に中立な立場にある」ということも知ってはいたものの、

今回の件であらためてそれを再確認したという感じでしょうか。



このように、常識の枠をはみ出し波紋を投げかける行為が起きることによって、

普段当たり前だと思っていたことの意義や価値をあらためて確認したりすることがあります。

ちょうど先日、映画「スティーブ・ジョブズ」を観てきたんですが、

そういう意味では今回の山本太郎氏の件と重なって見えました。



さて、今回は孫子の「地」、その3です。

ビジネスにおいて「地」というのは、パワーバランスであると書きました。

このパワーバランス、すごーく大事です。

理念やタイミングが合っていても、これを無視していては形になりません。

とにかく、成果に結びつくまでが長くなります。



パワーバランス。

これは自社と競合他社だけの話に留まりません。

もっともっと視野を広く、大局的に見る必要があります。

例をあげてみましょうね。

・自社とお客さま

・お客さまと競合他社

・業界内での自社のポジション

・自分の業界と他の業界

・世の中での自分の業界の評価

などなど。



自分と競合他社だけでなく、お客さまとの関係にもパワーバランスは存在します。

自社、競合他社、お客さまの三角関係ですね。

また自分の業界と他業界とのパワーバランスというのも存在します。

例えば僕が住宅リフォーム会社で営業をしていた頃、多数の競合がいました。

まずは同業、他のリフォーム会社です。これは当然ですね。

そして他には同価格帯の商品。

クルマ、旅行、金融商品など。

これらはお互いにお客さまのお財布を奪い合うライバルになります。

それからここには絶対に勝てない、という天敵もいました。

それは「教育」です。

お客さまがリフォームとクルマの購入を同時に検討している場合、商談次第で何とか勝てます。

しかし、教育が相手の場合、これに勝つことは至難の業でした。

お子さんの教育費を削ってまでリフォームに費用を費やしてもらうなんて、ちょっと無理がありますよねー。

教育に加えて医療(これは保険外の自費医療)、そしてこれからは介護が強敵になってくるんじゃないでしょうか。

こういったパワーバランスに気が回るようにするためには、

自分のまわりだけに集中するのではなく、

あらゆることに興味を働かせ、大局的に物事を見つつ、それらをつなげていく訓練が必要です。



これらは数値化することが非常に難しく、しかも常に流動します。

パワーバランスは静止することはありません。

ひずみや偏りがあるからこそ、バランスなんです。

ですから常に観察していることが大事です。

数値化できないのでイメージです。すごく抽象的な作業です。

感性の仕事です。



常に感性を働かせ、パワーバランスを観察し、イメージすること。

そしてこれを繰り返すこと。定点観測を続けること。

天気図ってあるでしょ。

あれ、一枚だけ見てもよく分からないんだよね。

1時間ごとに何枚か続けて見ることで、気圧の動きが分かるんです。

これを続けていると、どんな効果があるかといいますとね。




「天」の時が分かります。




つまり、「今がそのタイミングだ」と気づけるんです。

パワーバランスの流れが把握できます。

ある程度の予測が立てられるようになります。

経営者、ビジネスを仕切る人にとって、あると有効なセンスが育ちます。



さあ、ここで天と地がつながってきましたね。

パワーバランスがどういうものか、またその観察について書きました。

次回はこのパワーバランスをどう活用するかについてお話しします。

今回もお読みいただいてありがとうございました。

来週もお楽しみに。


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